診療案内

外来案内

診療の特色

処置室

平日の午前中は毎日、外来を行っています。じんま疹や接触皮膚炎(かぶれ)をはじめとするアレルギー性疾患、アトピー性皮膚炎、悪性・良性皮膚腫瘍、膠原病、水疱症、乾癬などの角化症、白斑、脱毛症、薬疹など、診断から治療、手術まであらゆる皮膚疾患に対応しています。外来を受診された患者さんのうち、診断や治療方針などが難しい場合は複数の皮膚科専門医・皮膚科医と、必要に応じて他科の医師とも診断や治療方針について充分に検討を重ね、適切でよりよい治療に繋げております。
当科では県内の関連病院と協力しながら診療を行っております。当科を紹介・受診された患者様で、治療方針の決定や症状が落ち着いてきた場合は、その後の治療や経過の観察を最寄りの関連医療機関にご依頼することがあります。その後、もし症状が悪化した場合などは再度当科をご紹介頂くなど、適宜連携を取って診療にあたらせて頂きます。

受診方法

診察イラスト

受付時間:月~金曜日の午前8時30分~午前11時

当院は医学教育の機関でもあります。
患者さんの同意を得られれば、医学部学生とともに担当の医師が診察します。
皮膚生検や切除などの処置が必要な場合はお昼過ぎまで時間がかかることがあります。

複数の医師での診察や待ち時間のご理解にご協力お願いいたします。

外来担当表

【 新患:担当医スケジュール 】

※平常時における予定を示したものであり、緊急時は必ずしもこの限りではありません。
また都合により、予告なく臨時的に変更することがあります。あらかじめご了承ください。

【 再来 】

当院の規定により予約患者さんが優先となりますので、予約なしで受診された患者さんは待ち時間があることをご了承ください。

【 新患 】

岡村 賢



荒木 勇太



紺野 隆之



齊藤 亨


阿部 優子



【 再来 】

岡崎 尚子
紺野 恵理子
齊藤 亨

阿部 優子
岡村 賢
新井 陽介

荒木 勇太
川口 純之介
吉岡 千春

二階堂 まり子
山本 皓平

紺野 隆之
岡崎 尚子
二階堂 まり子

外来での治療検査機器

紫外線照射(PUVA、NBUVB、エキシマライト)

ナローバンドUVB

中波長紫外線(UVB)のうち治療に有効な波長(311nm)のみを選択的に発するランプを用いて照射を行います。以前行われていたPUVA療法のように事前に光感受性を高めるための薬剤の塗布や内服は必要ありませんので簡便です。

  • 尋常性乾癬
  • 尋常性白斑
  • 掌蹠膿疱症
  • 菌状息肉症
  • アトピー性皮膚炎
  • 円形脱毛症

などに使います。

エキシマライト

ナローバンドUVBに近い治療ですが、308nmという狭い領域の波長のみを効率的に用いて、比較的小さい病変の治療が対象となります。総照射量が少なくてすみ、紫外線による皮膚障害の少ない治療として期待されています。

  • 尋常性白斑
  • 尋常性乾癬
  • 円形脱毛症

などで使います。

遠赤外線照射(スーパーライザー)

近赤外線を当てることで、皮膚表面から深部まであたため、血流改善により効果が表れます。

  • 帯状疱疹に伴う痛み、帯状疱疹後神経痛
  • 円形脱毛症
  • 皮膚潰瘍
  • 凍傷

などで用います。

CO2レーザー

いぼ、ほくろ等の隆起性の病変に用います。
できものの種類や部位、大きさによって、手術と使い分けます。

皮膚エコー

CTやMRIと違い、体に負担をかけずに比較的簡便に検査を受けられます。
皮下にある異物、腫瘍、リンパ節の評価ができます。また手術前の検査として血管の走行などの確認ができ、より安全に手術を受けるための検査としても有用です。

ダーモスコピー

肉眼で評価が難しい皮膚や爪にみられる、ほくろ、しみ、いぼやできものを拡大鏡のような機器を使用して詳細に観察します。
色素性病変(メラニンを有するもの)である色素性母斑(ほくろ)、老人性色素斑(しみ)、肝斑、悪性黒色腫(メラノーマ)だけでなく、尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)、脂漏性角化症(老人性いぼ)、血管腫や老人性脂腺増殖症、日光角化症、ボーエン病、基底細胞癌などの非色素性病変の評価にも役立ちます。

新患数(2022~2024年)

2022年 1339
2023年 970
2024年 1026

病棟案内

8階西病棟

皮膚科病棟は8階西病棟にあり、腫瘍内科、歯科口腔外科との混合病棟になっています。皮膚科の病床数は18床で、年間の延べ入院患者数は約300人です。そのうち約6割の患者さんは腫瘍性疾患(悪性黒色腫、有棘細胞癌、基底細胞癌などの悪性腫瘍や、脂肪腫などの良性腫瘍)のために入院治療を受けられております。そして残りの患者さんは、細菌・ウイルス感染症、自己免疫性水疱症、円形脱毛症、熱傷・化学熱傷、薬疹・中毒疹、強皮症や成人スティル病などの膠原病および類似疾患、乾癬・アトピー性皮膚炎などの炎症性皮膚疾患など多岐にわたっています。

疾患・治療内容・腫瘍性疾患では手術の術式により、また患者さんの基礎疾患・ご希望などによって入院期間は幅がありますが、入院期間の目安は以下になります。

腫瘍切除・単純縫縮 2泊3日~1週間程度
腫瘍切除・皮弁形成もしくは植皮術 7-10日間程度
円形脱毛症などに対するステロイドセミパルス療法 3泊4日
※術後の抜糸は外来で行うこともあります。

自己免疫性水疱症や進行期皮膚がんなど重症の患者さんでは入院治療が数週間から数か月にわたることもあります。

皮膚科で行われる治療には手術、外用を含む薬物療法、紫外線療法、放射線療法など様々な治療法があります。境界領域の疾患、集学的治療が必要な疾患・病態については通常の院内コンサルトや関係各科が一堂に会して治療方針を検討するcancer treatment board(CTB)などで関連診療科とも連携しながら対応しています。 各患者さんの担当医はグループ制で、2025年6月現在3つの診療グループ(紺野グループ、荒木グループ、岡村グループ)があり、各グループは日本皮膚科学会認定皮膚科専門医であり経験豊富な複数の指導医とこれから皮膚科専門医取得を目指す若手数名で構成されています。日々の回診と週1回の総回診、カンファレンスで十分にディスカッションを行い、全ての患者さんに、より良い治療・最善の治療を提供できるように日夜努力しながら診療に当たっています。 大部分の患者さんは、山形県内の医療機関から当院にご紹介頂いて入院加療されています。病診連携でご協力頂いている各先生方に心より感謝申し上げます。
入院治療により患者さんの症状が一日でも早く快復され退院できるように、スタッフ一同務めております。

入院件数
手術件数

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